MBA留学出願書類:履歴書の作成

大学院留学出願用履歴書

海外の履歴書は日本の履歴書と違い作成ガイドラインやフォーマットが存在しません。そのため書かなければいけない内容というものがなく、極端に言えば何を書いても良い訳です。ではMBA留学のための効果的な履歴書作成とはどのように進めていけばいいのでしょうか?

作成ステップ@ 現在までの経験をリストアップする:

MBAとはMaster of Business Administration(経営学修士号)といいビジネスの最高学位とされています。そのため、まずは皆さんのビジネス分野での経験を全てリストアップしてみましょう。現役大学生の方もフルタイムでの職歴がなくても、アルバイト経験やインターンシップ、またボランティア経験なども積極的に内容に入れていくことができます。また、部活動などでも部長や副部長などで活躍された方はそういった内容も含めることができます。一方職歴がある程度ある方に関しては、職歴をアピールすることになります。

ファーストステップで行うことは、以上のような皆さんの経験を全てリストアップすることです。リストアップしたらその中でもどの経験について履歴書に記載してしくかを絞り込む作業を行います。

作成ステップA 履歴書に記載する経験を絞り込む:

皆さんが現在まで経験してきたことをリストアップしたら、いよいよ履歴書の記載する内容を絞り込む必要があります。具体的な絞込み方は、出願する専攻とつながりのある経験を記載することです。例えばビジネスの中でも人材管理(Human Resources Management)、人材開発(Human Resources Development)などのような専攻に出願する方であれば、職歴の中でも新人教育や新人教育カリキュラム作成・開発、プロジェクトマネージメント、新人採用業務、といった人事的な職歴や経験をより詳しく記載すべきです。

また卒業論文やゼミなどで出願する専攻と関連した研究や論文発表を行った方はそういった経験も是非ご記入ください。

もう一つの絞込み方法としては、履歴書作成の次に作成するエッセイで述べる内容を考慮し履歴書の内容を考えることです。履歴書はあくまで箇条書きで記載しますが、エッセイはより詳しい内容を記載する必要があります。エッセイで詳しくアピールできる内容を選び履歴書に記載するという方法です。履歴書でいくら立派な経験をアピールしても、エッセイでその内容についてより詳しく書いていなければ説得力に欠けることになります。

作成ステップB 箇条書きで簡潔に記載する:

最後のステップはいよいよ選んだ内容を履歴書に記載します。ここで一番重要なことは箇条書きで簡潔に記載することです。エッセイにて詳しく自己PRを行うにも関わらず履歴書を提出させる意味とは何でしょう?何千とくる出願者のバックグラウンドを一目で理解するための書類です。逆を言えば詳しくはエッセイで述べることができますので、履歴書では詳しく書き過ぎないことがポイントです。またアピールしたい内容が薄くなってしまうようであれば、あえて経験を削ることも重要になります。

あくまで一目で審査官に魅力的な出願者と思わせる履歴書を作成しなければなりません。

作成ステップC 英語表現などをチェックする:

最後に重要なことは、皆さんが履歴書に記載した内容が「本当に伝えたい内容が伝えたい表現で英語にて読み手に伝わるか」というチェックをする必要があります。ここで重要なことはこれは単にネイティブチェックではないということです。皆さんの英語を英語を第一言語として話しているネイティブにチェックしてもらうことは簡単です。しかしそれでは逆効果を及ぼしかねません。例えばネイティブしか使用しないような英語表現が皆さんの履歴書に入り代筆と疑われてしまう、というようなことです。

最後のチェックで本当にしなければいけないことは、皆さんの英語をネイティブの英語に直すのではなく、「皆さんの伝えたい内容が意図した方法で読み手に伝わっているか」、ということです。意図していない表現で伝わっていたり、皆さんの経験を審査官が誤認しているようなことがあると、審査に非常に悪影響を及ぼします。

MBA留学準備 How to prepare MBA