MBA留学出願書類:GMATについて

北米MBA留学に必要なGMAT

北米特にアメリカのトップビジネススクールを目指すのであれば避けては通れないテスト、GMATです。GMATは大きく分けてAWA Essay(エッセイ), Quantitative(数学), Verbal(言語能力)の三セクションから構成されています。留学生にはAWA Essayのスコアは要求しないビジネススクールも少なくありませんので、出願校選定の際に各学校に問い合わせてみる必要があります。ここでは各セクションの詳しい解説を行っています。

AWA Essay(エッセイ)

AWAとはAnalytical Writing Assessmentの略で、分析能力を試す問題となりますが、もちろんネイティブ用に作成されたテストですので、英語で問題を読み回答しなければなりません。問題は「Analysis of an Issue」 と「Analysis of an Argument」の二つの課題に対してエッセイを作成する必要があります。時間はそれぞれ30分ずつになります。

Analysis of an Issue:
「Analysis of an Issue」は一般的見解が一つ出題され、その問題に対して自分の意見を明確にし(賛成or反対、正しいor正しくないなど)、その意見を選んだ根拠を論理的、且つ説得力ある文章で述べる必要があります。問題としてはTOEFL iBTのライティングセクションのIndependent Taskに似ています。「Analysis of an Argument」に比べると留学生でも比較的回答し易い問題なので、AWA Essayは「Analysis of an Issue」で高スコアを狙う必要があります。

Analysis of an Argument:
一方「Analysis of an Argument」は与えられた議論に対して批評を述べることになります。「Analysis of an Issue」と大きく異なる点は「Analysis of an Issue」は自分の意見を主観で述べるのに対し、「Analysis of an Argument」は論議の中にある矛盾点などを客観的側面から見つけ論実必要があります。自分の意見を主観的に述べる論述と違い、客観的に矛盾点などを証明する必要があるため、「Analysis of an Argument」はより多くの訓練が必要になります。

Verbal(言語能力)

Verbalは言語能力を測るテストですが、ここ言う言語能力とはTOEFL、IELTSとは違い第二言語としての言語能力ではなく、第一言語としての英語活用能力を測るテストになります。そのため、第二言語として英語を活用しなければならない私たちにとっては非常に難易度の高いテストであることは言うまでもありません。Verbalは以下の3つのセクションから成り立っています。

Sentence Correction:
このセクションはその名の通り文章における間違い探しを行います。文章の一部分または全ての文章に下線が引かれており、その文章が正しいか否か、また正しくない場合は正しい文章を5つの選択斯の中から選ぶ必要があります。GMAT独特の文法が存在するため一概には言えませんが、文法問題なので留学生には他のセクションに比べるとハンデが少なく点数の稼げるセクションになります。

Reading Comprehension:
このセクションは簡単に言うと長文読解問題です。もちろんTOEFLiBTにもリーディングセクションがありますが、そのセクションに比べると非常に難易度が高いと言えます。ネイティブ用に作成された長文ですので、留学生には非常に難解な単語や言い回しが数多く含まれています。通常文章が4題出題され、それぞれの文章に3~4問設問があります。答えは選択方法ですので一見留学生にもハンデが少ないように見えますが、文章を読むための相当な読解力、ネイティブ並みの語彙力がないと正解率を上げることは非常に難しいのが現状です。文章は社会科学、自然科学、ビジネスと幅広い分野から出願されますので、対策に相当が時間がかかります。

Critical Reasoning:
「批評的論理的思考」となりますが、問題は批評的文章の論理的展開を問う問題です。具体的には20~100語程度のArgumentという作者が読み手になんらかの「主張」をする文章が出題されます。その「主張」の文章に対して論理的展開を問う問題が出題されますので、5つの選択斯から回答を選ぶことになります。問題は、「文章の結論を問う問題」、「主張の論証方法と問う問題」、「文章から読み取れる仮定、作者の意図を問う問題」など様々です。ただArgumentととして出題される文章はReading Comprehensionの文章と比べると留学生でも理解し易いので、Reading Comprehensionに無理して時間をかけるよりはCritical Reasoningに時間をかけたほうが一般的にスコアは稼げると思います。

Quantitative(数学)

Quantitative Sectionとは、すなわちMath Sectionのことです。75分間で、37問の5者択一問題に解答します。要求される数学的知識はほとんど中学までのもので、一部高1の範囲が加わる程度です。また、語彙力もVerbalほど高度なものは要求されませんので、ハイスコアを狙うこともできます。

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