社会人のMBA留学

キャリアアップとキャリアチェンジ

社会人のMBA留学は企業派遣や休職し私費留学という方がほとんどだと思います。その際考えるのが今回のMBA留学の目的です。もちろん現在の職業に満足していて企業派遣や休職後の職場が確保されているようなMBA留学者は現職でのキャリアップを望むでしょう。またその他の方は退職して私費留学を覚悟してでもキャリアチェンジを目指す方もいると思います。またキャリアアップやキャリアチェンジなど大げさなことではなく、「自己啓発」、「自己実現」、「英語力向上」といった目的で留学を決意される方もいらっしゃると思います。

キャリアアップのためのMBA留学

社会人の方で企業派遣や企業の休職制度を利用しMBA留学を目指している方は、企業からの条件などがあり、所謂TOPビジネススクールに入学する必要がある場合はほとんどです。TOPビジネススクールの基準は、US NewsやBusiness Weekのようなビジネススクールランキングになります。企業内審査基準でTOPビジネススクールを目指す必要があることはもちろんですが、MBA終了後晴れてMBAホルダーとなったからには、前職の経験を活かし戦略コンサルティング会社や外資系投資会社といった高収入が見込める企業に転職することもキャリアプランに入っている方も多いことでしょう。その場合は転職という道を選択することになりますので、少なくてもビジネススクールTOP10以内のMBA取得が必要となるでしょう。

卒業後「外資系経営戦略コンサルティング」や「外資系投資会社・銀行」などに転職を試み、TOP10以内のビジネススクールを目指す場合は、以下のような条件を最低満たす必要があります。

1)TOEFLiBTにて最低100点取得
2)GMATにて最低650点取得
3)年齢がMBA取得時に33歳以下
4)大手企業、有名企業、官公庁での職務経験
5)一流大学(東大、京大、一橋など)卒業
6)大学卒業時成績評定平均(GPA)が最低3.5

以上を見るとそれは言い過ぎではないかと思う方もいらっしゃると思いますが、下記TOP3のビジネススクールの競争率、GMATスコアを見ると、、

Harvard University, Harvard Business School
出願者数:約6700名 
合格者数:約15名
競争率:約6倍
出願最低TOEFLスコア:100
出願者平均GMATスコア:720

Stanford University, Stanford Graduate School of Business
出願者数:約4900名 
合格者数:約10名
競争率:約10倍
出願最低TOEFLスコア:110
出願者平均GMATスコア:720

University of Pennsylvania, Wharton School Graduate Division
出願者数:約6200名 
合格者数:約19名
合格率:約9倍
出願最低TOEFLスコア:100
出願者平均GMATスコア:713

となりかなりとても入学が困難ことが分かります。
競争率が10倍を越すようなコースに入学するためには上記のような条件をクリアしている必要があり、そこから初めてエッセイ、履歴書、推薦状などの書類を仕上げ合格率を1%でも上げる努力が必要になります。もし上記1)〜6)の条件を満たす方であれば是非ビジネススクールTOP10を目指してください。それ以外の方でキャリアアップ留学を目指すことはそれなりのリスクがあることは言うまでもありません。現在の職を続けることとMBA留学をしっかり量りにかけることが重要です。

キャリアチェンジのためのMBA留学

上記キャリアップのためのMBA留学を見てガックリきてしまった方も少なくないのではないでしょうか?未だに「大学院留学するならTOP10のビジネススクールに行かなければ意味がない!!」といっている方も多いですし、インターネットを駆使し情報を集めようと思うと「Kellogg School of Managementに通うMBA留学日記」や、「そうすれば受かるハーバードビジネススクール」など情報は集まるけれど見ればみるほどMBA留学が雲の上の存在に感じている方も多いと思います。

あるMBA留学者ブログでは、
「TOEFLは幸い2ヶ月勉強すると250点取得することができ、その後GMATの勉強を始めると3ヶ月勉強し始めのテスト550点とかなり凹みました、、これから頑張ります!」という記事を発見しました。ただこのホームページを読まれている方の中には一年勉強したのにTOEFL213点超えることもできず、、GMATの勉強も始めてもいない、、とさらに凹んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?「GMAT550点なんてすごいじゃないか!」と思っている方も多いと思います。ではそういった方はMBA留学を目指す意義はないのでしょうか?キャリアアップのためではなく、ただ漠然と現状を変えたい、今と違い仕事がしたい、と思っている方がMBAにチャンレンジする意義はないのでしょうか?現状に満足できていない、キャリアチェンジを志す方のためにTOP10以外のビジネススクールに入学することの意義を解説したいと思います。

キャリアチェンジとは今までの職務経験とは異なる新しいキャリアに挑戦することです。ただまったく新しいキャリア、例えば理系→文系などは難しいですし、少しでも現在までの職歴を活かすことを忘れてはいけません。キャリアチェンジをする場合は、新しい(希望の)キャリアと現在までの職務内容を活かせる部分を検討する必要があります。特にMBA取得時に30歳を超えてしまう場合は、まったく新しい分野チャレンジすることは難しいと言えるでしょう。

上記のようにいかに現在までの経験とこれから目指すキャリアの共通点を発見できるかということが非常に重要になります。そしてそのキャリアの共通点から導き出された将来の新しいキャリアゴールへの架け橋となってくれるのが大学院留学ということになるわけです。そのように考えると、キャリアチャンジの場合は最も大事なことはスクールのレベルではなく、間違いなく新しいキャリアへと導いてくれる強固な架け橋となるプログラムを選ぶことが重要です。幸いUSNews(USA)やGood University Guide(UK)などは、ビジネスの中でも国際ビジネスや会計学、ファイナンスいった分野別ランキングを公表していますので、皆さんのキャリアが一番活かせ将来に繋がるコースを探してください。

自己啓発、英語力向上のためのMBA留学

社会人の方でこういった理由でMBA留学を決意される方は少数だと思いますが、現状の職業を続けていくことMBA留学を選ぶ際は皆さんの留学される年齢によって大きく変わると思います。

MBA取得時の年齢 就職活動状況
24〜26歳 新卒扱い同様に就職活動ができる可能性が高い会社が入社後教育して有能な社員に育てようというスタンスで採用してくれるので、大企業への就職チャンスも十分にある。
27〜29歳 中途採用枠で就職活動を行う必要がある。企業が即戦力として期待して採用、不採用と決めるので、入社後どういったことができるのか、具体的に採用企業への貢献方法を明示する必要がある。
30〜32歳 管理職候補として採用管理職候補として採用してもらう必要があるため、現在までの職歴だけでなく、具体的な実績などもアピールする必要がある。

以上のようにMBA取得時の年齢によって採用する企業のスタンスは大きく異なります。「自己啓発」、「英語力向上」といった理由でMBA留学を目指すことはその卒業時の年齢と経験によって卒業後が大きく変わります。明確キャリアゴールを描かず以上の理由からMBA留学目指すことは決して悪いことではありませんが、卒業時の年齢を考え行動する必要があります。

また「英語力向上」や「自己実現」のための大学院留学については「新卒者のための大学院留学」もご確認ください。

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